26歳女〜〜って感じの日常、いい


2週間の限界社畜生活が終わり、4年間過ごしたいつもの職場に戻ってきた。あまり良い客層を相手にしていないことは百も承知だったが、2週間離れてみて改めて気づく。やっぱりこいつら、格が違うな〜〜と(悪い意味で)。
驚異の朝8時-朝2時のシフトから解き放たれ、これぞ公務員、と言わんばかりの念願の5時退社である。めちゃくちゃありがたいはずなのに、戻って早々、なぜかめちゃくちゃに体調を崩した。家に帰っても、「まだ22時だよ、こんな時間に寝ないよね?今まではここからあと4時間働いてたんだよ、、」と謎の社畜メンヘラが私に語りかけてきて、全然休まらなかった。そんな状態でやりたいことも思い浮かばないし無気力だったけど、あったかい部屋で800匹くらいの猫に囲まれながらふっといカニ食べたいな〜とは思ってた。だから多分大丈夫なんだと思う。

社畜生活終了後、久々に友達と会った。何をするわけでもなく、もう何百回とした話をして笑った。私が小学校一緒で、友達が中学校一緒の「野村くん」という男の子がいる。私の中の「野村くん」は小学校の卒業式までぽっちゃりしていたイメージしかないのだが、友達の中の「野村くん」は中学校の入学式で会ったときからガリガリだったという。私達はこの野村くんが1か月で別人になったという不可思議で本当にどうでもいい話を、酒片手に何度もしている。あとは高2の修学旅行で私が友達の髪を巻いたらエースを狙えのお蝶夫人みたいになって笑い死んだ話とか、卒アルでゲロ吐く寸前の顔載せられた同級生の話とか、まじでお互い毎回記憶消されてんのかな、と思うくらい同じ話しかしない。それでいいし、この会を死ぬまでにあと3万回やりたいなと思ってる。

そんな友達が、「私は本当の愛を見つけた、ディズニープリンセスなんだよね。」と真剣な顔で言っていた。
この人は根っからのビッチ女(もうWANIMAの曲でしか聞かん言葉)だったので大人になって心底安心した。正直「私は本当の愛を見つけたんだよね。」でよくないか、と思ったけど、ものすごい饒舌にディズニープリンセス、って言ってて普通におもしろかった。高校の時に彼氏がくれたペラペラの木の模型みたいなやつをうちらが触ろうとしただけでキレ散らかしていたあの頃を思うと、まじで本当の愛を見つけたディズニープリンセスなんだな、と嬉しくなった。記念日の友達の机に塩詰めたり、小麦粉かけあって制服真っ白のまま避難訓練に挑んだり、学校で納豆ぶつけて騒いでたうちらが、26になって結婚がどうとか子供がどうとか話してんのまじでなんともいえない気持ちになるし、学校で納豆ぶつけて騒いでたのほんと今考えても謎だな、


地獄勤務中、10代の頃から知っている後輩と職場で会った。出会った時18歳だったその子は23歳になっていて、ゴリゴリの喫煙者になっていた。ちょっとだけ時の流れに寂しくなりつつ、入社当時の面影が一切無くなった彼女は、「まじで人生むずいっすね」と言っていた。3年先にいる26歳の私から、盛大な「それな」を送った。
歳を重ねるごとに選択肢がどんどん減るかと思いきや増えて、仕事も私生活も、「まじで人生むずいやんけ〜〜」と思うことばっかりだし、仕事とか結婚とか子供とか貯金とか、考えなきゃいけないことが沢山ありすぎて、この状況でもし確定申告とかやらないといけなかったらまじで死んでたと思う。

最近そういうおっきなことばっかりに気が取られて勝手に不安になってたけど、彼氏と温泉行って夏は軽率にいちご狩りしたり、友達とハイボール飲みながら餃子食べて朝まで話したり、あとは行きつけの大衆居酒屋とかあればいいな、時々はスンドゥブとかカオマンガイとかよくわからん女の食べ物も食べたいし、可愛い食器たくさん集めたいし夏は白いワンピース買って遠出したいし、絶対いつかふくよかなおっきい猫飼うんだ〜〜とか、身近な幸せを考えたらこれからの人生も楽しいことばっかりだな、と思った。
いつまでも「ノリと勢いと愛嬌」だけじゃやってけないかもしれないけど、頑張りすぎるのは性に合ってないので「ノリと勢いと愛嬌、ちょっとの努力」でこれからも無理せず楽しく生きてくぞ、という話。

なんてったってうちらは、本当の愛を見つけたディズニープリンセスだからね(最強)